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  • Writer's pictureSpace Canada International Studies

第3話 小学校から(2)


不登校となり一年が経ち、卒業式を終えた数日後に、クラス担任が小学校の卒業証書を持って自宅にやってきた。

私は先生と顔を合わせたくなくて自室に引きこもっていたのに、ママが

「折角、先生が来て下さっているのだから顔を出しなさい」

と言って、無理やり私の手を引いてリビングに連れ出し、私はリビングで担任の先生から卒業証書を受け取った。

学校なんか大嫌いだったし、学校に行ってもいないのに、これは何の卒業証書なのだろうと思ったが、それでもママは大切そうに卒業証書を眺めて、手の平で優しく撫で、まるで宝物を箱に入れる様に、それを筒の中にしまった。


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