第35話; 思い出のクレッセントビーチ
美咲ちゃんの死は私を絶望の淵に追いやった。私は生きる情熱の様な物を全て失い、蝉の抜け殻の様に、体と言う受け皿は存在しているけれど、体の中身であろう心はそこにはなかった。心を失ってしてしまったのだ。
それからの私は部屋に引きこもり、食事もとらず、オンライン・ハイスクールに入学してから、この5年間もの凄く頑張って生きてきたのに、美咲ちゃんを失った出来ごとで目の前は真っ暗な暗闇に変わってしまった。
KENからは毎日メールが届いていたが、私はKENに返事を送ることを止めた。
KENは毎日の様にFace Time(北米のLINEの様なもの)を利用して電話もかけてきてくれたが、私は彼からの電話だけではなく、誰からの電話にも応答することも拒絶した。.
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